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治らない大人ニキビ・ニキビ跡に!美容皮膚科での最新治療とメリット・デメリット

20〜40代で繰り返す「大人ニキビ」の原因とセルフケアの限界

思春期ニキビとの違い(乾燥・ストレス・ホルモンバランスの影響)

「10代の頃はニキビなんてできなかったのに、20代後半になってから急にアゴやフェイスラインにニキビができるようになった」「治ったと思っても、生理前や仕事が忙しい時期になると必ず同じ場所に繰り返す」と悩むビジネスパーソンは後を絶ちません。このように20代以降に発症・再発するニキビは一般的に「大人ニキビ(吹き出物)」と呼ばれ、おでこや鼻周り(Tゾーン)にできやすい10代の「思春期ニキビ」とは、その根本的な原因が大きく異なります。思春期ニキビが主に成長期特有の「過剰な皮脂分泌」によって引き起こされるのに対し、大人ニキビは日々の生活習慣が複雑に絡み合って発症します。

  • 過度な洗顔やエアコンによる「肌の乾燥」が、かえって皮脂の過剰分泌と角質肥厚を招く
  • 睡眠不足や仕事のストレスによる自律神経の乱れが、肌のターンオーバー(代謝)を低下させる
  • 生理周期や加齢に伴う「ホルモンバランスの乱れ(男性ホルモンの優位)」が毛穴を詰まらせる

大人ニキビの最も厄介な点は、肌の「乾燥(水分不足)」が根本原因となっているケースが非常に多いことです。肌が乾燥すると、皮膚はこれ以上の水分蒸発を防ごうとして防御機能が働き、逆に過剰な皮脂を分泌してしまいます。同時に、古い角質が硬くなって剥がれ落ちず(角質肥厚)、毛穴の出口を塞いでしまうため、そこに皮脂が溜まってアクネ菌が増殖し、ニキビとなって炎症を起こします。さらに、毎日の仕事のプレッシャーによる慢性的なストレスや睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を極端に遅らせます。また、女性の場合は生理前になると「黄体ホルモン」の分泌が増えることで皮脂量が増加し、同時に男性ホルモンが優位に働くことで毛穴周りの皮膚が硬くなり、アゴ周りや口周りのUゾーンに大きく痛みを伴うしこりニキビ(赤ニキビ)ができやすくなります。このように大人ニキビの原因は多岐にわたるため、単に皮脂を洗い流すだけのケアでは根本的な解決には至りません。

潰すのは絶対NG!ニキビ跡(赤み・クレーター)になるメカニズム

鏡を見るたびに憂鬱になるニキビですが、それ以上に厄介で深刻な悩みに発展するのが「ニキビ跡」です。「早く治したい」「目立つから隠したい」という焦りから、白く膿をもったニキビや赤く腫れたニキビを指でギュッと潰して中身を出してしまう方が多くいらっしゃいます。しかし、皮膚科学の観点から言えば、自己流でニキビを潰す行為は「絶対にやってはいけないNG行動」です。ニキビ跡は、炎症によるダメージが皮膚のどの深さまで到達してしまったかによって、いくつかの種類に分けられますが、一度深い跡になってしまうと、自然治癒することはほぼ不可能です。

  • 【赤み・色素沈着】強い炎症から肌を守るためにメラニンが過剰に生成され、茶色いシミとして残る
  • 【クレーター(陥凹性瘢痕)】炎症が皮膚の深層(真皮層)のコラーゲン組織まで破壊し、皮膚が陥没する
  • 【しこり(肥厚性瘢痕)】細胞がダメージを修復しようと過剰に働きすぎ、皮膚が盛り上がって硬くなる

ニキビの炎症が長引いたり、無理に指や爪で潰して周囲の組織まで傷つけてしまったりすると、毛穴の壁が破れて皮膚の深い部分(真皮層)にまで強烈なダメージが及びます。真皮層は、肌のハリや弾力を保つためのコラーゲンやエラスチンが網の目のように張り巡らされている重要な組織です。この組織が炎症によって破壊されると、傷を治そうとする修復機能が追いつかず、あるいは異常な修復を起こしてしまい、結果として皮膚の表面が月のクレーターのようにボコボコと凹んでしまう「陥凹性瘢痕(クレーター)」や、赤く硬く盛り上がる「肥厚性瘢痕(しこり)」となって一生残ってしまいます。また、凹凸にはならなくても、炎症に対する防御反応としてメラノサイト(色素細胞)が活性化し、大量のメラニン色素が作られることで、茶色いシミのような「色素沈着」が残ることも多々あります。ニキビ跡を残さないための唯一の鉄則は、「炎症を真皮層に到達させないよう、いかに早く、そして正しく初期段階で治療を行うか」にかかっています。

市販薬や毎日のスキンケアだけで完治させるのが難しい理由

ニキビができた時、ドラッグストアで市販のニキビ用軟膏を買って塗ったり、殺菌成分が入った高価なアクネケア化粧品に買い替えたりする方は多いでしょう。もちろん、軽度の白ニキビ(コメド)や、一時的な肌荒れであれば、これらご自宅でのセルフケアで改善することもあります。しかし、「同じ場所に何度も繰り返す」「赤く大きく腫れ上がっている」「すでにクレーター状の跡になっている」といった重症化した大人ニキビの場合、市販薬やスキンケアだけで完治を目指すのは医学的に見て非常に困難であり、かえって症状を悪化させるリスクすらあります。

  • 市販のニキビ薬は「殺菌・抗炎症」成分の濃度が低く、深い炎症や毛穴の詰まりを根本から解消できない
  • 間違った洗顔や強すぎるピーリング化粧品の使用が、必要な皮脂まで奪って肌のバリア機能を破壊する
  • すでに真皮層が破壊されてできた「クレーター跡」は、化粧水やクリームを塗っても絶対に元には戻らない

日本皮膚科学会が策定している「尋常性痤瘡(ニキビ)治療ガイドライン」においても、中等症〜重症のニキビに対しては、医療機関において医師の処方に基づく外用薬(アダパレンや過酸化ベンゾイルなど)や、内服抗菌薬を用いた治療が強く推奨されています。市販の医薬品や化粧品は、誰もが安全に使えるように有効成分の濃度が抑えられているため、皮膚の奥深くで進行している激しい炎症を鎮めたり、分厚くなった角質を効果的に溶かして毛穴の詰まりを取り除いたりするほどの強い力はありません。さらに、「ニキビ=皮脂の敵」と思い込んで、洗浄力の強すぎる洗顔料で1日に何度も顔を洗うと、肌を守るために必要な皮脂(天然のバリア)まで根こそぎ奪い去ってしまいます。その結果、肌は砂漠のように乾燥して無防備な状態となり、少しの刺激や細菌の繁殖で簡単に炎症を起こす「ニキビができやすい脆弱な肌質」へと悪化してしまいます。また、前述した「クレーター状のニキビ跡」に関しては、皮膚の深い構造自体が破壊されているため、表面からどんなに高価な美容液を塗っても皮膚が下から盛り上がって平らになることは医学的にあり得ません。繰り返す大人ニキビや厄介なニキビ跡を本気で治したいのであれば、セルフケアの限界を悟り、皮膚科や美容皮膚科といった「肌の専門医」による医療的介入(治療)に頼るのが最も確実で最短のルートなのです。

美容皮膚科だからできる!本格的なニキビ・ニキビ跡治療とそれぞれの特徴

【初期・白/赤ニキビ】ケミカルピーリングと光治療で炎症を鎮める

ニキビ治療において最も重要なのは、「毛穴の詰まりを取り除くこと」と「アクネ菌による炎症を早期に鎮静化させること」です。一般皮膚科(保険診療)でも塗り薬や飲み薬は処方してもらえますが、美容皮膚科(自由診療)では、さらに一歩踏み込んで、専用の医療機器や高濃度の薬剤を使用し、より早く、より綺麗にニキビを治すための積極的な治療メニューが豊富に用意されています。現在できている「白ニキビ(毛穴の詰まり)」や、炎症を起こして赤く腫れた「赤ニキビ」に対して非常に効果的なのが、「医療機関専用のケミカルピーリング」と「光治療(IPLなど)」の組み合わせです。

  • 【ピーリング】医療用の酸(サリチル酸マクロゴールなど)で古い角質を溶かし、毛穴の詰まりを強力にリセットする
  • 【ピーリング】肌のターンオーバー(代謝)を強制的に早め、新しい健康な皮膚の再生を促す
  • 【光治療】アクネ菌だけが持つ色素に反応する特殊な光を照射し、菌を殺菌して赤みや炎症を素早く引かせる

美容皮膚科で行う「ケミカルピーリング」は、市販のピーリングコスメとは比較にならないほど高濃度で酸性度の強い薬剤を使用します。サリチル酸やグリコール酸といった薬剤を肌に塗布することで、毛穴を塞いでいる分厚い古い角質や角栓を化学的に溶かして除去し、毛穴の詰まりを根本からリセットします。毛穴が綺麗に開通すれば皮脂がスムーズに排出されるため、新たなニキビができるのを防ぐことができます。また、強制的に古い皮膚を剥がすことで、肌本来のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)が活性化され、くすみのない透明感のある肌へと導かれます。さらに、ピーリングとセットで行われることが多いのが「光治療(フォトブライトやIPL治療)」です。これは、特定の波長の光を顔全体にフラッシュのように照射する治療法です。この光は、ニキビの原因となるアクネ菌が作り出す「ポルフィリン」という物質に反応して活性酸素を発生させ、アクネ菌を一気に殺菌します。同時に、皮膚の奥の毛細血管を縮小させる働きもあるため、赤く腫れたニキビの炎症や、ニキビが治った後のしつこい「赤み(色素沈着の初期段階)」を素早く退かせるのに極めて高い効果を発揮します。これらの治療はメスを使わないため、ダウンタイム(回復までの期間)も少なく、仕事を休むことなく通院できるのが大きなメリットです。

【凹凸のニキビ跡(クレーター)】ダーマペンやフラクショナルレーザーで肌を再生

前述の通り、一度破壊されてクレーター状(陥凹性)になってしまったニキビ跡は、塗り薬や飲み薬、表面的なピーリングだけでは決して治すことができません。深くえぐれた皮膚を平らで滑らかな状態に戻すためには、破壊された真皮層のコラーゲンを「自力で新しく作り直させる(肌の再生を促す)」という、非常に高度で物理的なアプローチが必要になります。そこで美容皮膚科の真骨頂として登場するのが、「ダーマペン」や「フラクショナルレーザー」といった、最先端の医療機器を用いた強力な肌再生(リジュビネーション)治療です。

  • 【ダーマペン】超極細の針で肌に無数の微細な穴を開け、その傷を治そうとする「自然治癒力」でコラーゲン生成を促す
  • 【フラクショナルレーザー】レーザーで皮膚の深部に点状の熱ダメージを与え、古い組織を新しい組織へと入れ替える
  • いずれの治療も、成長因子(グロースファクター)などの有効成分を同時に導入することで、劇的な再生効果を生む

「ダーマペン」は、髪の毛よりも細い無数の微小な針(マイクロニードル)を高速振動させ、1秒間に数百個から数千個もの目に見えない小さな穴を皮膚の奥深く(真皮層)にまで開ける医療機器です。肌は「傷つけられた!」と察知すると、それを治そうとする強烈な自然治癒力(創傷治癒プロセス)を働かせ、大量のコラーゲンやエラスチンを爆発的に作り出します。この内側から肌が持ち上がる力を利用して、凹んでしまったクレーター跡をふっくらと底上げしていくのです。一方「フラクショナルレーザー」は、針ではなく「熱のエネルギー」を使用します。レーザー光を極めて細い点状(ドット状)にして照射し、皮膚の深部に意図的に熱ダメージ(微細な火傷)を与えます。すると、ダメージを受けた古い皮膚細胞が剥がれ落ち、周囲の健康な細胞が分裂して新しいツルツルの皮膚組織へと「丸ごと入れ替わる(リプレイスされる)」現象が起きます。いずれの治療も、針で穴を開けたりレーザーを照射したりした直後の「肌が有効成分をスポンジのように吸収しやすい状態」の時に、細胞の増殖を促す「成長因子(グロースファクター)」やヒアルロン酸などの美容成分を直接浸透させる(エレクトロポレーション等の併用)ことで、治療効果を最大限に引き上げることが可能です。これらの治療は、重度のクレーター跡に悩む患者様にとって、唯一とも言える大きな希望となっています。

【内側からの改善】内服薬(抗生物質・ビタミン剤・漢方)による体質改善

美容皮膚科でのニキビ治療は、レーザーやピーリングといった「外側からのアプローチ」だけではありません。大人ニキビが「ストレス」や「ホルモンバランスの乱れ」といった身体の内部要因によって引き起こされている以上、外側の処置だけで一時的に治ったとしても、体質が改善されていなければ必ずまた別の場所にニキビが再発してしまいます。そこで、ニキビを根本から根絶やしにする「できにくい肌質・体質」を作るために、患者様一人ひとりの症状や体質に合わせた「内服薬(飲み薬)」による内側からのアプローチが並行して行われます。

  • 化膿して大きく腫れた重症ニキビには、医師の判断で適切な「抗生物質」を処方して一気に炎症を叩く
  • 皮脂の分泌を抑え、肌のターンオーバーを正常化する「ビタミン剤(ビタミンB2・B6・Cなど)」を処方する
  • 冷え性や月経不順が原因のニキビには、「漢方薬(十味敗毒湯や桂枝茯苓丸など)」を用いて体質を根本から改善する

赤く大きく腫れ上がり、中に黄色い膿が溜まっているような激しい炎症を伴うニキビ(化膿ニキビ)に対しては、アクネ菌などの増殖を強力に抑えるために「抗生物質(ミノサイクリンやロキシスロマイシンなど)」の内服が処方されます。これはガイドラインでも推奨されている初期治療であり、炎症が長引いてクレーター跡になるのを未然に防ぐために非常に重要です。ただし、抗生物質を長期間漫然と飲み続けると、菌が薬に対して耐性を持ってしまい効かなくなる(耐性菌の出現)リスクがあるため、医師の厳密なコントロールのもとで期間を区切って使用されます。炎症が落ち着いた後、あるいはニキビ予防のベースとなるのが「ビタミン剤」の服用です。皮脂の過剰分泌をコントロールするビタミンB群や、コラーゲン生成を助け色素沈着を防ぐビタミンCなどが医療用として高濃度で処方されます。さらに、西洋医学の薬だけでは対処が難しい「生理前に必ずニキビが悪化する」「ストレスで手足が冷え、顎まわりに吹き出物ができる」といったケースには、東洋医学のアプローチである「漢方薬」が非常に有効です。患者様の体質(証)を見極め、血の巡りを良くしたり、体内の余分な熱や水分を排出したりする漢方薬を服用することで、ホルモンバランスや自律神経が整い、内側から「ニキビができにくい健康な体質」へと根本改善していくことが可能となります。

治療で後悔しないために!美容皮膚科治療のデメリットとクリニック選びのコツ

治療に伴う痛み・赤み(ダウンタイム)のリスクと正しいアフターケア

美容皮膚科での本格的なニキビ・ニキビ跡治療は、市販の化粧品とは比較にならないほど劇的な効果をもたらす一方で、「それ相応のリスクや身体的負担」が伴うことを事前にしっかりと覚悟しておく必要があります。特に、クレーター跡を治すための「ダーマペン」や「フラクショナルレーザー」などの強力な肌再生治療は、意図的に肌に微細な傷や火傷を作って修復力を引き出すというメカニズムであるため、治療中には必ず「痛み」を伴い、治療後には「ダウンタイム(肌が正常な状態に回復するまでの期間)」が発生するという明確なデメリットが存在します。

  • ダーマペンやレーザー治療時はチクチクとした痛みを伴うため、事前に「麻酔クリーム」を塗布することが多い
  • 治療後数日間は、顔全体が日焼けをしたように真っ赤に腫れたり、ヒリヒリとした痛みが残ったりする
  • ダウンタイム中は肌のバリア機能が極端に低下しているため、徹底した「紫外線対策(UVケア)」と「保湿」が絶対不可欠

痛みの感じ方には個人差がありますが、真皮層までアプローチする深い治療を行う場合、無麻酔では耐えられないほどの痛みが生じます。そのため、施術の数十分前から顔全体に表面麻酔のクリームを塗布し、痛みを最小限に和らげてから治療を行うのが一般的です。そして、患者様が最も注意しなければならないのが「治療後のダウンタイム中の過ごし方(アフターケア)」です。施術直後から数日間は、顔が真っ赤になり、細かなカサブタができたり、皮がボロボロと剥けたりすることがあります。この期間中、肌は無数の穴が開いた無防備な状態であり、バリア機能がほぼ失われています。もしこの状態で強い紫外線を浴びてしまうと、猛烈な「色素沈着(シミ)」となって肌が真っ黒になってしまうという最悪のトラブル(炎症後色素沈着)を引き起こします。また、極度に乾燥しやすくなるため、医師から処方された刺激の少ない軟膏や保湿剤をたっぷりと塗り、摩擦を避けて徹底的に肌を保護しなければなりません。美容医療は「クリニックで施術を受けたら終わり」ではなく、ご自宅に帰ってからの患者様ご自身の「厳重な自己管理(アフターケア)」があって初めて成功するものであることを肝に銘じておきましょう。

自由診療(保険適用外)の治療が多く、費用が高額になりやすい

ニキビ治療を専門クリニックで受ける際、必ず直面する大きなハードルが「費用(コスト)」の問題です。一般的な皮膚科で行われる、ニキビの炎症を抑えるための塗り薬(ダラシンやベピオなど)や内服抗菌薬の処方は、病気を治す目的として「健康保険(保険診療)」が適用されるため、自己負担は数千円程度で済みます。しかし、「ケミカルピーリング」「光治療(IPL)」「ダーマペン」「フラクショナルレーザー」といった、特殊な薬剤や高額な最新医療機器を使用し、ニキビを「より美しく治す」、あるいは保険診療では治せない「クレーター状のニキビ跡を治す」ための治療は、すべて『美容目的』とみなされるため、日本の公的医療保険制度が一切適用されない『自由診療(全額自己負担)』となります。

  • ダーマペンやレーザー治療などの高度なニキビ跡治療は、すべて健康保険証が使えない全額自己負担となる
  • 1回あたりの施術費用が数万円〜十数万円と高額であり、それを複数回繰り返す必要があるため総額が大きくなる
  • クリニックによって導入している機器や料金設定が全く異なるため、事前の見積もり比較が必須である

自由診療であるため、治療にかかる料金はクリニックが独自に設定することができます。例えば、ケミカルピーリングであれば1回あたり約1万〜2万円、ダーマペンやフラクショナルレーザーであれば1回あたり約3万〜10万円程度が一般的な相場と言われています。さらに、治療効果を高めるために成長因子(美容液)を導入するオプションを追加すると、1回の治療費が数万円跳ね上がることも珍しくありません。ニキビ跡治療は後述するように1回で終わるものではないため、トータルの治療費が数十万円から百万円近くになるケースもあります。治療を契約する前に、必ず「自分の予算の範囲内でどこまで治せるのか」「追加でかかるオプション費用はないか」を医師やカウンセラーに確認し、明朗な見積もりを出してもらうことが重要です。安さばかりを強調して、後から高額なローンを組ませようとするような悪質なクリニックには絶対に警戒し、費用対効果のデメリットもしっかりと説明してくれる誠実な医療機関を選んでください。

1回の治療で完治する魔法ではない(複数回の通院と根気が必要)

美容皮膚科のホームページなどで、見違えるように綺麗になったニキビ跡のビフォーアフター写真を見ると、「高いお金を払って最新のレーザー治療を受ければ、たった1回で魔法のようにツルツルになれるのではないか」と過度な期待を抱いてしまう方がいらっしゃいます。しかし、それは大きな誤解であり、治療後に「全然治らなかった」「お金の無駄だった」と後悔する最大の原因となります。特に、一度破壊されてしまったコラーゲン組織を再生させる「ニキビ跡(クレーター)」の治療に関しては、人間の細胞が生まれ変わる生理的なスピードの限界があるため、決して一朝一夕に結果が出るものではありません。

  • ダーマペンやレーザーなどの肌再生治療は、細胞の入れ替わりを待つため、1回の治療で劇的に凹凸が平らになることはない
  • 一般的に、1ヶ月〜1ヶ月半に1回のペースで、最低でも「5回〜10回以上」の継続的な施術が必要となる
  • 治療完了までに半年から1年以上という「長い期間」と、痛みに耐えて通院し続ける「根気」が絶対条件となる

フラクショナルレーザーやダーマペンで皮膚にダメージを与えた後、肌が新しいコラーゲンを作り出して組織が再構築されるまでには、最低でも約1ヶ月〜数ヶ月の期間を要します。そして、1回の強力な治療で入れ替わることのできる皮膚の割合は、全体のわずか10〜20%程度だと言われています。つまり、顔全体(100%)の皮膚を新しいものに入れ替えてクレーターを目立たなくさせるためには、肌を休ませる期間(約1ヶ月)を空けながら、同じ治療を「最低でも5回、重症の場合は10回以上」繰り返さなければならないという計算になります。治療期間は必然的に半年から1年、長ければ2年以上の長期戦となります。美容皮膚科でのニキビ跡治療は、魔法の杖を振るようなものではなく、「少しずつ皮膚を削っては作り直す」という地道で過酷な作業の繰り返しです(※治療による肌の再生スピードや、最終的な仕上がりの滑らかさには大きな個人差があります)。「時間」と「お金」と「痛みに耐える根気」が必要であることを深く理解し、二人三脚で長期間伴走してくれる信頼できる主治医(クリニック)を見つけることが、美肌を取り戻すための最大の鍵となります。

まとめ

20〜40代で繰り返す大人ニキビや、深く刻まれたクレーター状のニキビ跡は、市販のスキンケアや自己流のケアでは根本的な解決が難しく、美容皮膚科での専門的なアプローチが最も確実な選択肢となります。ケミカルピーリングや光治療で炎症を鎮め、ダーマペンやフラクショナルレーザーによって肌の再生を促すことで、長年のコンプレックスを解消することが可能です。しかし一方で、ダウンタイム(痛みや赤み)による身体的負担、全額自己負担となる高額な費用、そして複数回の通院を要する長期間の治療になるというデメリットやリスクも必ず伴います(※治療効果やダウンタイムの期間には個人差があります)。まずは、メリットだけでなくこれらのデメリットもしっかりと説明してくれる実績豊富なクリニックに足を運び、ご自身の症状とライフスタイルに最適な「後悔しない治療計画」を相談してみてください。


参考サイト

京都で医療レーザー脱毛・にきび治療なら皮膚科岡田佳子医院へ
尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017 – 日本皮膚科学会(PDF)
十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ) – 日本生薬学会

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