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銀歯を白くしたい!セラミック治療のメリット・デメリットと種類・費用を徹底解説

なぜ銀歯をセラミックに変える人が増えているのか?3つの大きなメリット

天然の歯と見分けがつかない圧倒的な美しさ(審美性の向上)

過去に虫歯治療で入れた「銀歯」が、笑った時や会話の途中にキラッと目立ってしまうことにコンプレックスを抱いている方は少なくありません。日本歯科医師会などの調査でも、口元の見た目が対人関係や第一印象に与える影響は非常に大きいことが示されています。そうした銀歯の見た目の悩みを根本から解決し、ごく自然で美しい口元を取り戻すことができるのが「セラミック治療」です。セラミック(陶材)は、食器などの陶器と同じように、白く透明感のある素材で作られており、保険診療で使われる金属(パラジウム合金)やプラスチック(レジン)にはない、圧倒的な審美性(見た目の美しさ)を誇ります。

  • 光を透過する透明感があり、周囲の自分の歯の色や質感に完璧に合わせることができる
  • プラスチックのように時間が経っても黄色く変色(吸水による劣化)せず、美しい白さを長期間保てる
  • 銀歯特有の不自然な光の反射がないため、写真撮影や太陽光の下でも自然な口元になる

セラミック治療の最大のメリットは、何と言ってもその「自然な美しさ」です。保険診療で使用される白いプラスチック(コンポジットレジン)の詰め物は、入れた直後は綺麗でも、毎日の食事や飲み物(コーヒーやお茶など)の水分を吸収してしまい、数年で黄色く変色してしまうという欠点があります。しかし、セラミックはお茶碗などの陶器と同じ性質を持っているため、水分を一切吸収しません。そのため、数年が経過しても着色汚れが内部に浸透せず、入れた当時の美しい白さとツヤを長期間にわたって維持し続けることができます。また、専門の歯科技工士が患者様一人ひとりの隣り合う歯の微妙なグラデーションや模様まで精巧に再現して作製するため、「どこを治療したのか自分でもわからない」と言われるほど、お口の中に溶け込む自然な仕上がりを実現できます。人前で話す機会の多いビジネスパーソンや、結婚式などの大きなイベントを控えている方にとって、口元を手で隠さずに思い切り笑えるようになることは、計り知れない心理的メリットとなります。(※仕上がりの色合いや透明感には、元の歯の状態や使用するセラミックの種類によって個人差があります)。

表面がツルツルで汚れがつきにくく、虫歯が再発(二次カリエス)しにくい

セラミック治療が推奨される理由は、決して「見た目が綺麗だから」という美容的な側面だけではありません。実は、ご自身の健康な歯を将来にわたって長く守る(歯の寿命を延ばす)という医学的な観点においても、非常に重要なメリットを持っています。虫歯治療において歯科医師が最も警戒するのが、一度治療して詰め物や被せ物をした歯が再び虫歯になってしまう「二次う蝕(二次カリエス)」と呼ばれるトラブルです。銀歯の下で知らぬ間に虫歯が進行し、気づいた時には神経を抜かなければならない、あるいは抜歯しなければならない状態になっていたというケースは後を絶ちません。セラミックは、この恐ろしい「虫歯の再発」を極めて高い確率で防ぐことができる素材なのです。

  • 陶器と同じ素材なので表面が非常に滑らかで、虫歯菌の住処となるプラーク(歯垢)が付着しにくい
  • 歯とセラミックを強力な専用接着剤(レジンセメント)で化学的に一体化させるため、隙間ができにくい
  • 保険の銀歯のように、長年の使用で金属が劣化・変形して隙間が空いてしまうリスクがない

保険診療で使用される銀歯は、セメント(接着剤)で歯に「はめ込んでいる(合着)」だけの状態に近く、長年噛む力が加わったり、温かいものや冷たいものを食べたりする過酷な環境の中で、金属自体がわずかに変形したり、接着剤が溶け出したりしてしまいます。その結果、歯と銀歯の間に目に見えないミクロの隙間や段差が生じ、そこから虫歯菌が侵入して二次う蝕を引き起こします。一方でセラミックは、専用の特殊な接着剤(レジンセメント)を使用し、歯の成分と化学的に強く結合(接着)させて一体化させます。この強力な接着技術により、細菌が侵入する隙間を作らせません。さらに、セラミックの表面は顕微鏡で見ても非常に滑らかでツルツルしているため、プラーク(細菌の塊)がこびりつきにくく、毎日のご自宅での歯磨きで簡単に汚れを落とすことができます。つまり、セラミック治療を選択することは、「二度と虫歯を再発させず、自分の歯を長持ちさせるための最良の予防策」とも言えるのです。

金属を使用しない(メタルフリー)ため、金属アレルギーや歯ぐきの黒ずみリスクがない

近年、皮膚科や歯科医院において「原因不明の肌荒れや湿疹が、実はお口の中の銀歯による金属アレルギーだった」と診断されるケースが急増しています。日本の保険診療で長年使用されてきた「金銀パラジウム合金」などの金属は、お口の中という常に唾液で濡れていて酸性の食べ物が入ってくる過酷な環境下では、長年の間に少しずつ金属イオンとなって溶け出してしまいます。この溶け出した金属イオンが体内に蓄積されることで、ある日突然、手のひらや足の裏などに金属アレルギーの症状を引き起こすことがあるのです。セラミック治療は、こうした金属由来の健康被害を根本から防ぐことができる「メタルフリー(金属を一切使用しない)治療」の代表格です。

  • 金属を一切使用しない(オールセラミック等)ため、金属アレルギーを発症する心配がない
  • 溶け出した金属イオンによって、歯と歯ぐきの境目が黒く変色する「メタルタトゥー」を防げる
  • 体に優しい生体親和性の高い素材で作られているため、長期間安全にお口の中で機能する

金属を一切含まない100%セラミック(オールセラミックやジルコニアなど)を選択すれば、現在金属アレルギーでお悩みの方はもちろん、将来的なアレルギーの発症を予防したい方にとっても非常に安心で安全な治療となります。また、アレルギー以外にも銀歯が引き起こす厄介な問題として「メタルタトゥー(歯肉のメラニン色素沈着)」があります。これは、溶け出した金属イオンが歯ぐきに染み込み、刺青(タトゥー)のように歯ぐきを黒ずませてしまう現象です。一度歯ぐきが黒く染まってしまうと、後から銀歯を外しても黒ずみは自然には消えず、レーザー治療や歯ぐきの切除といった大掛かりな処置が必要になることがあります。セラミックであれば、そもそも金属イオンが溶け出すことがないため、歯ぐきが黒ずむ心配は一切なく、健康的で美しいピンク色の歯肉を保つことができます。身体への優しさ(生体親和性)を考慮するならば、メタルフリーであるセラミック治療は極めて合理的な選択と言えます。

治療前に必ず確認!セラミック治療のデメリットと後悔しないための注意点

強い衝撃で「割れる・欠ける」リスクがある(歯ぎしり・食いしばりへの注意)

見た目が美しく、虫歯の再発も防げる理想的な素材であるセラミックですが、決して欠点のない「魔法の素材」というわけではありません。セラミック治療を検討する上で、患者様が最も理解しておかなければならない最大のデメリットが、「強い衝撃が加わると割れたり欠けたりする(破折:はせつする)リスクがある」という点です。セラミックは、お茶碗などの陶器と同じ性質を持っているため、全体に均等にかかる力には強いものの、一点に集中して加わる極端な強い力や、横方向へのギリギリとした擦れ合い(せん断力)に対しては脆いという弱点を持っています。そのため、すべての方のお口の環境に無条件で適応できるわけではありません。

  • 陶器と同じ性質(硬いが脆い)を持つため、点状の強い衝撃が加わると割れたりヒビが入ったりする
  • 無意識の「歯ぎしり」や「食いしばり」の癖がある方は、セラミックの寿命が極端に短くなるリスクがある
  • 割れを防ぐため、就寝時には専用のマウスピース(ナイトガード)の装着が必要になる場合が多い

人間の噛む力は想像以上に強く、特に就寝中の無意識の「歯ぎしり(ブラキシズム)」や「食いしばり(クレンチング)」の際には、ご自身の体重以上の数十キロ、百キロ近い異常な負荷が特定の歯にかかっていると言われています。このような強い悪習癖がある方の場合、奥歯に通常のセラミック(e.maxなど)を入れてしまうと、数ヶ月〜数年で真っ二つに割れてしまうリスクが高まります。もちろん、近年では「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるほど圧倒的な強度を誇る「ジルコニア」という最新のセラミック素材も普及しており、奥歯や歯ぎしりのある方にはジルコニアが推奨されることが多くなっています。しかし、それでも絶対に割れないという保証はありません。そのため、セラミック治療を行った後は、大切な歯と被せ物を守るために、就寝時に「ナイトガード」と呼ばれる透明なマウスピースを装着していただくことが必須条件となるケースが非常に多くなります。「寝る時にマウスピースをつけるのは面倒だ」と感じる方は、治療前にその旨を歯科医師に伝え、ご自身の噛み合わせの強さに耐えうる素材(ゴールドなどの金属など)を含めて総合的に相談することが重要です。

健康な歯を削る量が多くなる場合がある(神経を抜くリスク)

銀歯をセラミックに交換する際、あるいは新しくセラミックの被せ物(クラウン)を入れる際に、どうしても避けて通れないもう一つの問題が「ご自身の天然の歯を削る量」についてです。歯科治療の原則として「歯は極力削らない方が良い(ミニマルインターベンション)」とされていますが、セラミック治療においては、その素材の特性上、保険の銀歯を入れる時よりも「歯を少し多めに削らなければならない」というジレンマが存在します。これが結果として、歯の寿命や治療中の痛みに影響を及ぼす可能性があります。

  • セラミックが割れないための「十分な厚み(強度)」を確保するため、銀歯よりも多めに歯を削る必要がある
  • 歯を深く削ることで神経(歯髄)に近づくため、治療後に冷たいものがしみる(知覚過敏)ことがある
  • 虫歯が深かった場合、セラミックを入れる厚みを確保するためにやむを得ず神経を抜く(抜髄)リスクが生じる

金属である銀歯は、薄く引き延ばしてもある程度の強度を保つことができるため、歯を削る量を比較的少なく抑えることができます。しかし、セラミックの場合は、薄すぎると噛んだ時の衝撃ですぐに割れてしまいます。そのため、割れないための必要最低限の厚み(一般的に1.5mm〜2.0mm程度)を確保するために、歯の全周をぐるりと深く削り込む必要があるのです。歯を深く削るということは、それだけ歯の内部にある「神経(歯髄:しずい)」の部屋に近づくことを意味します。そのため、削った直後やセラミックを装着した後の数週間〜数ヶ月間は、冷たい飲み物や温かい食べ物がキーンとしみる「知覚過敏」の症状が出やすくなります(※多くの場合、時間が経つにつれて神経が保護膜を作り、症状は落ち着いていきます)。さらに、もともとの虫歯が深かったり、歯の傾きを大きく修正したりするケースでは、セラミックの厚みを確保しようとするとどうしても神経が露出してしまうため、やむを得ず「神経を抜く処置(抜髄:ばつずい)」を行わなければならないこともあります。神経を抜いた歯は枯れ木のように脆くなり寿命が縮んでしまうため、事前のレントゲン検査等で「神経を残せるかどうか」の十分な説明を受け、納得した上で治療を進めることが非常に重要です。

保険適用外(自由診療)のため費用が高額になる(種類による違い)

セラミック治療を検討する上で、多くの患者様にとって最も大きなハードルとなるのが「費用」の問題です。日本の公的医療保険制度は、「病気(虫歯)を治して最低限の機能(噛むこと)を回復させる」ことまではカバーしていますが、「より美しく白い歯にしたい」「アレルギーのリスクを減らしたい」「より精密な材料を使いたい」といった付加価値を求める治療は『審美目的』とみなされ、保険が適用されません。そのため、セラミック治療は原則として全額自己負担の『自由診療(自費診療)』となり、数千円で済む銀歯の治療と比較すると、非常に高額な費用がかかるという明確なデメリットがあります。

  • 保険が適用されない全額自己負担の自由診療であるため、初期費用が数万円〜十数万円と高額になる
  • 部分的な詰め物(インレー)で約5万〜10万円、全体を覆う被せ物(クラウン)で約10万〜20万円が一般的な相場である
  • 「ジルコニア」「e.max」「メタルボンド」など使用する素材の種類や、歯科医院によって価格設定が大きく異なる

セラミック治療にかかる費用は、治療する範囲(部分的な詰め物か、すっぽり被せるクラウンか)や、使用するセラミックの種類によって大きく異なります。例えば、透明感が非常に高く前歯によく使われる「オールセラミック(e.maxなど)」や、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど硬く奥歯に適した「ジルコニア」、内側が金属で外側がセラミックの「メタルボンド」など、それぞれに特徴と価格差があります。相場としては、小さな詰め物で1本あたり約5万〜10万円、全体を覆う被せ物で約10万〜20万円程度が一般的です。自由診療であるため、歯科医院の設備(型取りに最新の3Dスキャナーを使っているか等)や、提携している歯科技工所の技術力、保証期間の長さ(割れた場合の無料作り直し期間など)によっても料金設定は様々です。単純に「一番安いから」という理由だけで選ぶのではなく、使用する素材のメリット・デメリット、噛み合わせの精密さ、保証内容(3〜5年保証がついているか等)をトータルで比較検討し、信頼できる歯科医院で詳細な見積もりを出してもらうことが、後悔しない治療選びの鉄則です。なお、セラミック治療にかかった費用は、審美目的ではなく「虫歯治療の延長」として認められれば、確定申告で「医療費控除」の対象となり、税金の一部が還付されて実質的な負担を軽減できる場合があります。

まとめ

銀歯をセラミックに変えることは、口元のコンプレックスを解消して自然な美しさを手に入れられるだけでなく、虫歯の再発(二次う蝕)や金属アレルギーを防ぎ、結果としてご自身の歯の寿命を延ばすことにつながる非常に価値の高い治療法です。しかし、陶器特有の「割れるリスク」があること、歯を削る量が多くなる場合があること、そして保険適用外の高額な費用がかかることなど、デメリットも十分に理解しておく必要があります(※治療の経過、痛みの感じ方、セラミックの寿命には個人差や噛み合わせの強さによる影響が大きく関わります)。メリットとデメリットの双方を正しく理解し、ご自身のライフスタイルや予算、お口の環境に最も適した素材を歯科医師としっかりと相談した上で、後悔のない選択をしてください。


参考サイト

う蝕の治療 | 生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット) – 厚生労働省
かぶせ物(クラウン) – テーマパーク8020 – 日本歯科医師会
補綴(ほてつ)歯科とは? | 公益社団法人 日本補綴歯科学会

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